腹痛は消化器内科で最もよくある症状の一つです。原因は非常に多く、挙げきれないほどあります。下記には、腹痛といって受診されることが多いものを挙げております。

• 急性胃腸炎
• 胃潰瘍
• 十二指腸潰瘍
• 機能性ディスペシア
• 過敏性腸症候群
• 便秘
• 虚血性腸炎
• 急性虫垂炎
• 大腸憩室炎
• クローン病
• 潰瘍性大腸炎
• 大腸がん
• 胃がん
• 食道がん
• 膵がん
• 急性胆のう炎
• 急性膵炎

一般的に症状が急に出現したものは、急性胃腸炎、虚血性腸炎、急性虫垂炎など炎症性の病気の可能性が高く、採血や必要に応じてCT検査などで診断していきます。症状の出現が緩徐で経過が長いときは、機能性ディスペシアや過敏性腸症候群などの機能性の疾患や、胃がんや大腸がんなどの悪性腫瘍を疑います。

胃内視鏡検査（胃カメラ検査）や大腸内視鏡検査（大腸カメラ検査）、腹部超音波検査やCT検査などを実施し診断を進めていくことになります。
腹痛の中には緊急で手術が必要になるような重大な病気が隠れていることもあります。強い腹痛が続く時は緊急性が高いことが多いです。